子どもの矯正治療ガイド
「3歳児健診のときに、受け口といわれた......」「口をうまく閉じられなくて、いつも前歯が見えている」
お子さまの歯並びについて、こんな悩みを抱えている親御さんはいらっしゃいませんか?
噛み合わせや歯ならびの悪さから虫歯になることはよく知られていますが、実はそれ以外にも、いびきや歯ぎしり、頭痛や顎関節症などのリスクがあります。
まだ小さいからといって治療をせずに放っておくのは大変危険です。お子さまが成長したとき、虫歯や歯周病、顎関節症や、頭痛、肩こり、不定愁訴など、全身に不調を訴えることさえあるのです。どの親御さんも可愛いわが子には、健やかに育って欲しいと願っていると思います。矯正の効果が期待しやすい子ども時代に、矯正歯科治療を受けることをお勧めします。
子どものころから矯正を始めるメリット
顎の成長のバランスを整え、美しい顔立ちに導くことができる
歯やあごの成長を妨げるような歯並び、噛みグセなどを修正し、あごや顔の骨の成長バランスを整え、顔立ちを整えることができます。
重症例の場合、治療をせずにそのままにしておくと、後に外科的な手術が必要になることもあります。しかし子どものうちに矯正することで、手術せずに治せる可能性が増します。
永久歯を抜かない矯正ができる可能性が高まる
永久歯が生える場所が狭い場合、奥歯を後ろに移動させたり、あごの成長を促したりすることで、歯が納まるスペースの確保をはかります。さらに早期治療により、ワイヤーを使った本格矯正時に永久歯を抜かずにすむ可能性が高くなります。
お口の本来の機能を取り戻す
指しゃぶりや舌のくせは、歯並びを悪くするだけでなく、発音や食べ物の食べ方・飲み方にも悪い影響を与えます。さらに、普段から口をあけるクセがついてしまい、閉まりのない、だらしない顔立ちになってしまいます。
早期治療を行うことでこれらのクセに対応できます。併せて口の周りの筋肉や舌の動きのトレーニングも行うので、本来あるべき筋肉の動き方が身に付きやすくなります。
コンプレックスを取り除き健やかな精神発育を促せる
出っ歯や受け口のお子さまの多くは、容姿にコンプレックスを持ち、内気な性格になってしまいがちです。小児矯正では可能な限り前歯の状態を矯正しますので、コンプレックスを取り除き、心身ともに健やかな成長を促します。
永久歯での矯正がしやすくなる
あごの成長をコントロールし、永久歯が正しい位置に生えるように誘導するので、永久歯に生えかわった後に行う本格的な矯正がスムーズに行えます。
子どもの矯正を始めるタイミング
治療効果を高めるには、矯正を開始するタイミングが非常に重要です。あまりにもタイミングが早すぎると、治療期間が非常に長引いてしまう可能性があります。
適切な治療を行うタイミングには、2つの時期があり、お子さまのお口の中の状態を調べ、必要に応じた治療を開始します。
まず、全部の歯が乳歯の乳歯列矯正では、3~5歳ごろから始めます。その次の時期は、前歯や奥歯が永久歯に生えかわる6~7歳ごろです。
一方、まだ治療が早いお子さまは半年~1年ごとに経過観察をし、一番適切な時期に治療を開始します。
お子さまのあごは発達していきますが、矯正治療を行わずにそのままの状態で過ごしていると、5年、10年と経ったとき、矯正治療が難しくなってしまうこともあります。もし、お子さまの歯並びが少しでも気になるようでしたら、なるべく早めに、矯正を専門とする歯科医院で相談されることをおすすめします。
子どもの矯正の流れ
子どもの矯正治療は、成人矯正のように、最初からブラケットとワイヤーをとりつけて行うことはあまりありません。大きく分けて、次のふたつのステップに分かれます。
ステップ1 / 第1期治療
永久歯が生えてくるスペースを作り、歯並びや顎の成長に悪い影響を与える噛み合わせを矯正し、あごの成長を促し歯の生え変わりを誘導していきます。
この段階で歯の生えるスペースが充分に確保できれば、次の段階で、永久歯を抜かずに治療ができる可能性がぐっと高まります。
ステップ2 / 第2期治療
上・下、すべての歯にブラケットを取り付け、ワイヤー矯正を行います。歯のねじれ、歯並びなどを整え、正しい噛み合わせにしていきます。
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